立本整形外科いたみのクリニックで、皆様からいただいたご質問「肩こり」について掲載しています

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Ｑ＆Ａ

整形外科Ｑ＆Ａ

肩こりの治療

４５歳の女性です。
若い頃から肩こりがありましたが、最近症状が強くなってきました。
肩や背中のこりと痛みが強く、夜間も寝苦しいことがあります。
どのようにしたら軽くなるのでしょうか。

原因をはっきりさせることが大切です

私たち人間の体は、立位を保つために、
脊椎がＳ字状のカーブを作ることで支えられています。

頚椎では前方へ凸のカーブ（前湾）を作ってバランスをとっていますが、
ここでは成人で約４キロある頭部を支える他、
肩関節とつながって上肢の動きの中心となっています。

また、視覚、聴覚などの感覚器官から広範囲の情報を得るため、
頚椎そのものも大きな動きが必要とされます。

このため頚椎を支える筋肉には、いつもかなり負担がかかっており、
この負担が筋肉の緊張を高めた状態が「こり」となって自覚されるのです。

また、この緊張状態が続くと、
局所の血行障害が起こり、筋肉の疲労物質の蓄積が促進され、
ますます筋肉の緊張状態が強まることになります。
これが肩こりのメカニズムです。

一方、この肩こりを引き起こす原因は大変多種多様です。
姿勢や体型の問題ばかりでなく、内科的な病気や眼科、
耳鼻科、歯科領域の障害、運動不足やストレスなど
日常生活上の問題が原因となっていることも多くみられます。
このため、肩こりへの対処や治療法も様々です。

正しい姿勢の保持や、生活習慣の改善が必要なこともありますし、
適度な運動や入浴なども筋肉の血行改善が得られ有効なことがあります。

局所のブロック注射も大変効果的で、整形外科などのある病院では
リハビリの温熱療法などと組み合わせることで高い治療効果が得られています。

腰痛と同様、多くの方が経験する肩こりですが、
病的なものでないかどうか、まずは専門医の診察を受けられることをお勧めします。

医療法人翔悠会　立本整形外科いたみのクリニック

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