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整形外科Q&A


 

五十肩のようです


52歳の女性です。
肩が痛く、腕が上がらなくなってきました。
最近は、夜間や明け方に痛みで目が覚めることもあります。
時間がたてば良くなると聞きましたが、このまま我慢して
治るのを待つしかないのでしょうか。
 

 痛みを取る治療が大切です

いわゆる五十肩というのは、40〜50歳台を中心として起きる肩の痛みや、
動きが悪くなる症状を示す病気です。
肩関節周囲炎、或いは凍結肩などと呼ばれることもあって、
もっと若い方や年配の方に起きることもあります。

肩の挙上(腕を上げる)は腱板というスジや、
このクッションとなる滑液胞などが協調して滑らかに動くことによって行われますが、
年齢とともにこれらが傷み、動きが悪くなってしまうのです。
古くは江戸時代の書物にも記載が見られ、自然に治るものと思われてきました。

しかし、放っておいて治るものばかりではありません。
適当な治療や運動をしないと、肩の関節が固くなって動きが悪くなってしまう
こともあるのです。

治療は急性期と慢性期で、やや異なります。
急性期の痛みの強い時期は、安静を保ち肩に負担をかけないことが大切です。
薬物治療や温熱療法で痛みを和らげながら、
関節の拘縮や筋肉の萎縮を予防するようにします。

夜間寝るときは、肩を冷やさないように保温に気をつけましょう。
運動療法も無理のない範囲で行うことです。

慢性期となって痛みが和らいできたら、
関節の動きをよくするための運動療法が主体となります。
運動前には温熱療法で痛みを和らげるのが効果的ですし、
理学療法士にやってもらうだけではなく、自分でできる様々な体操がありますから、
指導を受けながら毎日欠かさず行うのが大切です。

いずれにしても、なるべく早く痛みがとれて関節の運動を始めることが大事ですから、
関節内注射や神経ブロックといった方法が有効なこともあります。

我慢ばかりしていないで、一度専門医の診察を受けてみてはいかがでしょうか。





医療法人翔悠会 立本整形外科いたみのクリニック
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