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整形外科Q&A


 

成長痛といわれました


33歳の主婦です。
6歳になる長男が、半年ほど前から膝を痛がるようになりました。
時には痛みのために、夜間目を覚まして泣くこともあります。
このまま様子を見ていて良いのでしょうか。
 

 小児の下肢痛

小児のこのような下肢痛は、一般的に「成長痛」と呼ばれています。
就学前後から小学校中学年頃までの子供に多く、
夜間、特に就眠時に痛みを訴えることが特徴的です。

痛みの部位は太ももや、ふくらはぎなど様々ですが、
子供に痛い場所を尋ねると、膝周囲を示す場合が多く見られます。

痛い足も右だったり、左だったり時により異なります。
また、朝になるとけろっとしているため、
親御さんとしては困惑されることと思われます。

このような下肢の痛みは、活動が活発となり、
体格も大きくなる時期に生じるため「成長痛」といわれてきました。

成長軟骨の急激な成長がその原因ではないかとされていますが、
成長軟骨そのものの痛みなのか、
筋肉・腱・靭帯などが成長に伴い牽引されて生じるものなのか、
実際のところ痛みのメカニズムも原因もよく解っていません。

痛がる頻度も月に2、3回から、半年に1回位と様々で、
数か月で治ることもあれば、数年の経過を辿ることもあって、
個人差が大変大きいのも特徴の一つです。
痛がる場所に異常は見られず、X線写真も全く正常です。

従って、特に治療は必要なく、経過を見るだけで充分な場合が殆どです。
ただ、股関節や膝の病気、或いは骨の腫瘍や炎症などが隠れている場合もあるため、
やはり専門医による診断が必要です。

また統計的には男の子、特に長男に多いとされており、
親や周囲の人にかまってもらいたいという子供の気持ちの表現であることもあって、
心理的なケアーが必要なこともあります。

一度、整形外科や小児科の先生に、相談してみてはいかがでしょうか。





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