本文へスキップ
ホーム クリニック概要 院長紹介 診療案内 Q&A  お知らせ

整形外科Q&A


 

坐骨神経痛で困っています


65歳、男性です。
約半年前から、歩行中に右脚の痛みと痺れを自覚するようになりました。
安静時の痛みはありませんが、現在は約100m程度の歩行で脚の痛みが強くなり、長く歩くことができません。
かかりつけの先生からは、坐骨神経痛といわれています。
どのようにしたらよいでしょうか。
 

 下肢痛の診断と治療

下肢の痛みによる、このような歩行障害は、間欠跛行と呼ばれています。
立位・歩行時に憎悪し歩行困難となりますが、
しゃがんで休むなど短時間の休息で疼痛(痛みの医学用語)が軽減し、
再び歩行可能となるのが特徴です。

ただ、このような間欠跛行は、神経性と血管性という
全く異なった病態により惹起される
ことがありますので、
専門医による鑑別が大変重要です。

なぜなら、誤った診断のもとで漫然と治療を続けた場合、
下肢の壊死や麻痺という重度の障害を引き起こす可能性があるからです。

神経性間欠跛行の大部分は、腰部脊柱管狭窄症により生じ、
古くから坐骨神経痛と呼ばれていました。
これは脊髄の通り道であるある脊柱管が、加齢に伴う脊椎の変形によって狭くなり、
脊髄やその枝である神経根を圧迫して、下肢の疼痛・痺れ・脱力などを生じるものです。

治療は、疼痛を和らげるための薬物療法や、
温熱療法などのリハビリテーションが主に行われます。

また、改善が見られないときはブロック注射が有効な場合があります。

疼痛が強く日常生活が困難な場合、
或いは下肢の麻痺症状・膀胱直腸障害を呈する場合などは
手術が選択されることもあります。

いずれにしても、一度整形外科の専門医を受診し、検査を受けることをお勧めします。





医療法人翔悠会 立本整形外科いたみのクリニック
Copyright(C) Tatemoto orthopaedics CLINIC. all rights reserved.
↑ 戻る